SEA-DOO艇 RXP-X300RS 加速に違和感・キャビってる?


SEA-DOO艇 RXP-X300RS 2017年モデル

症状


  • ・吹け上がりは良いが、加速途中で一瞬モタつく。

  • ・キャビテーションが起きているようだ。

  • ・トップスピードはしっかり出る時もあった。

 

キャビテーションについては過去のブログをチェック☟

これが『キャビる』って事なのか!!

 

 

 

 


検証:キャビテーションの原因?

似た症状が多いので、他の事例も見てみます。


オーナー様からは回転数など、エンジンの吹け上がりは良かったと聞いていました。

となると、気になるのは推進系統であるポンプ付近です。

 

そして点検していると、画像☟インペラに付いているはずの
インペラブーツが千切れてシャフト側に残っているのを発見しました。

 

インペラブーツとは、画像☟の部品です。

インペラとシャフトのスプライン(噛み合う箇所)を保護する形で取り付けられています。

 

インペラブーツがシャフト側に引っ掛かる形で残っていたので、
走行時にインテークゲートから吸入した水流の乱れから
キャブテーションが発生しやすい環境になっなのかなと簡単に推測します。

 

ちなみに今回のような原因や症状、メーカー問わず多いんですよね。

画像☟ヤマハ艇です。
ドライブシャフトにビニール袋が巻き付いていた事で走行不良が起きていました。

 

次にSEA-DOO艇☟ 木くずをインペラに引っ掛けたまま走行していたようです。

こちらも加速・トップスピードと不調が起きていたようです。

 

最後にカワサキ艇☟インペラとハウジングの隙間が広がっていました。

推進力低下・スピードもこの時は2.30キロくらい落ちたと聞いています。

 

これ全部、吹け上がる(エンジン調子良い)けど、走りが悪い!

 
というのが、ポイントかもしれないですね。
そんな時は船底からポンプを覗くと何か見えてくるかもしれません。

 


結果:インペラブーツ交換


310.インペラブーツ ¥1,947

※税込/2020年現在

 


インペラブーツ外れたままでは、こんな影響も・・


インペラブーツがスプラインの保護をしている部品だと考えると、
スプラインの錆など腐食・摩耗が心配されますね。

過去のスプラインに関する事例はこちら☟

SEA-DOO艇 RXT-X260RS 加速に違和感【検証動画】

 

 

 

 

実際にインペラブーツが付いていない事で、スプラインがダメになった事例は
聞いていませんが、特に海水使用の場合は気を付けたいですね。


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