これが『キャビる』って事なのか!!

最近は不安定な天気が多かったですが、この日のテスト走行、非常に波もなく穏やかでした。

このようなフラットな海面は業界用語では『ベタ』とも言いますね。

 

それからしばらく走らせると、加速にある違和感を感じました。

高回転でエンジンは回っているが、それに比例してスピードがうまく乗ってかない状態、、

 

いわゆる、これも業界用語では『キャビった』んですね

 

キャビると言うのは、キャビテーション(空洞現象)の事です。

上で話した症状のように、プロペラが何らかの理由で空気を捉え、空転してしまう事全般をキャビると表現します。

 

キャビっている間は、車で言う所のドリフトだったりハイドロ・プレーニング現象のようにタイヤが路面をとらえきれていない状態に近く、アクセルを握っても加速できない状態となってしまいます。

 

キャビテーションを突き詰めると奥が深く、それこそ理系に詳しい方にご教授願いたいところですが・・笑

 
ジェットに関係する所では、インぺラが高速で回転することにより、流れる水の圧力が低くなってしまう法則があるみたいです。

 

するとどうなるか、、

通常、水は大気圧では100℃で沸騰し気化するところ、一定の圧力まで低くなった流体は常温で気化し気泡が発生してしまいます。

それにより発生した気泡(空気)を噛んで空転し、十分な推進力を得られなくなるのが、今回私が体感した『キャビった』状態です

赤丸にある所は特にキャビテーションにより、気泡が発生しやすい箇所でもあります

 

しかし、そんなしょっちゅうキャビっていたらジェットの楽しさも半減してしまうと思います。

今回、私が乗っていたジェットのインペラです。

真っ直ぐであるはずのブレード側面が、完全に曲がっていました

 

異物を吸い込んだ時に出来たであろうバリもあります。

 

このキャビテーションを起こさせない対策として、ウィキペディさんの言葉を借りると

『流体の圧力を飽和蒸気圧以下とならないように流体接触面の形状を最適化する。』

 

つまり、インペラを曲げたり、傷つけないで下さいという事になりますね!

またインペラとポンプハウジングのクリアランスも適正に保つことも重要になりますよ。

 

最後に、、ボートレースを見る方は分かると思いますが、先にターンマークを旋回した艇の引き波などで、後ろの艇が急に減速してしまう光景を目にしたことがあると思います。

あれも、キャビってます!