船やジェットを海に浮かべておくと金属が腐食します。
その腐食を防ぐために防食アノードや防食亜鉛と言われる部品があります。
防食アノード・防食亜鉛は金属が腐食する身代わりになってくれる頼もしい部品です。
海に係留保管している船は定期的に防食アノードを交換しています。
ジェットの場合、海に浮かべている時間が短く金属が腐食するイメージがあまりないかもしれません。
しかし、ジェットでも腐食していますよ。
これはジェット（SEADOO)のステアリングノズルです。
金属の腐食が始まり塗装が膨れ上がっているのが分かります。
6年間、150時間使用したジェットの海水に浸かる部品です。
このモデルには防食アノードがありますが、なぜここまでなってしまったのでしょうか？
防食アノードを確認するときれいな状態で取り付いています。
このきれいすぎる防食アノードに問題がありました。
通常、防食アノードは船体の金属が腐食する身代わりになり腐食して朽ちていきます。使用するにつれてボロボロになっていきます。
でもこのきれいすぎる防食アノードは役目をはしておらず効いていません。
ボロボロに朽ちた防食アノードはもちろん交換しなければなりませんが、きれいすぎる防食アノードも要注意です。
ジェット(SEADOO)の防食アノードは見た目に関わらず定期的に交換するのが良いですね。
サービス担当 こんどう
