カワサキSX-R 試乗会報告

2017年1月28日 [ イベント報告]

大きな進化を遂げ、6年振りの復活となったカワサキジェットスキー・スタンドアップモデルSX-Rの試乗会が愛知県蒲郡市ウエストラグーンで開催されました。

天候は晴れ、気温10℃、西北西の風が2～3m、絶好のコンディション

レーサーの方はもちろんレジャーの方も数多く来場されました。

おそらく試乗した方は約30名以上、見学者含め60名以上がウエストラグーンに集まりましたね。

もちろん私、林戸も試乗をしてきました。

レーサー派は800SXRと比べでどうなのか、レジャー派はスタンドアップという乗り物はどんなものなのか、そんな気持ちで試乗されたと思います。

SX-Rは1500cc/152馬力、トップスピードは時速96km/h、800SXRは800cc/80馬力、時速75km/h前後出ます。エンジン排気量と馬力は倍もアップしています。そしてトップスピードは20km/hも違うのです。

800SXRをエンジンチューニングしても90km/h超くらい、SX-Rはそれよりも速いのでスタンドアップを初めて乗る人にとって大丈夫なのかと思うところですが全長が40cm長くなったことや重量が100kg重くなったこともありますが重心を低くとったことや艇体の新開発により復元力が増したことでレクリエーションとして楽しむ一般のライダーでも乗りこなすことが出来ると聞きました。でも言葉だけであって試乗してみないとわかりませんよね。

そして試乗です。

あんな乗り方をするといいよ、こんな乗り方をするといいよ、いろいろな声を聞いてましたが無視して我流で乗ってみました。参考に私が過去に乗っていたのは800SXRです。

エンジンをかけてゆっくり前進、アクセルを一気に開くと腕が伸びきってしまう加速力、アカン！ヤバイ！速すぎる！吹っ飛ぶ！危な！　それが第一印象でした。

ヤバイくらい加速が凄いのでブイのコースは恐る恐る艇の性格を試しながらゆっくり走り慣れてきたところで思いっきりアクセルを開けてコースを走りだした時、ストレートエンドのコーナーリングでハイサイドを食らいジェットから吹っ飛びました。ジェットは20m先に浮かんでいる・・・とっても冷たい・・・。

難しい言い方になってしまいますがSX-Rは艇体を傾けると起き上がるという復元力があります。ハンドルを切りながら体重移動してコーナーに入ります。全開ではコーナーは曲がれないので減速しスロットルはハーフくらいの状態のままでコーナーへ、ハンドルを戻すと復元力で直ぐに起き上がってくれます。ハンドル戻してからアクセルを大きく開くと安定して次へ進みます。一方800SXRはアクセルワークによって復元するのでアクセルを開けながら艇体を起こします。800SXRの乗り方で曲がりアクセルワークで復元をするとハイサイドしてしまうと思いました。

あくまで私の感想ですので現役レーサーの意見とは違うかもしれません。ご注意を。

スタンドアップ初心者には不向き？全開走行できるのか？

現役レーサーや現役ジェッタ―は直ぐにアクセル全開走行してましたが私は1回目乗った時は出せませんでした。慣れてない速さで怖いと思ったからです。年も喰いましたし・・・

2回目乗ったときは慣れてきたのでアクセル全開が出来ました。でも怖かった・・・でも何回か乗れば慣れてくるので怖さも無くなる。

スピードは慣れだと思います。何度か乗って慣れてくれば出せます。慣れた状態でトップスピード95km/hで走ると爽快だと思います。

スタンドアップを初めての買う人には危険だな、と最初は思いました何度も何度も練習して体が慣れてこれば軽く全開走行できると思います。

800SXRも試乗会に投入し初心者に乗ってもらいました。立って曲がると何度も何度も転びます。ブイのコースなんてとても走れない状態です。その後直ぐにSX-Rに乗ってもらったところ直ぐに立ち転ばず曲がることができました。バランスは崩すもののブイのコースも転ばず走ってました。初心者でも簡単に乗れるのです。スピード慣れは練習練習ですね。

浮力が凄い、落水して気が付きまいた。

これは多分誰も気が付いてないと思いますが落水してデッキに乗る時です。普段と同じように海上からジェットに乗り込むときデッキの位置が高くて膝がデッキの上まで揚がりません。力を入れて揚がらないと駄目です。800SXRの場合は乗り込むときデッキが少し沈むので膝を掛けやすいです。SX-Rは高さがある、浮力がかなりあるため乗り込む時にデッキが沈みません。

デッキはここです。